HARP ENCYCLOPEDIA

管弦楽曲のハープ

管弦楽曲のハープ

バルトーク Bela Bartok

オーケストラのための協奏曲

2台。1stは忙しく,リズム、音色、技術のずべてにおいて最高レベル。2ndは途中でスプーンか500円玉などを使って弾く箇所がある。

ベルリオーズ Louis Hector Berlioz

幻想交響曲

2台。しかし出番は第2楽章のみ。非常に高レベルな曲の上、1stと2ndがかけ合いになるため、ピッタリと呼吸を合わせて強い信頼関係のもとに弾きたい。ペダルが忙しいのと、第3楽章以降の待ち時間の寒さ対策に、パンツルックがお勧め。

バーンスタイン Leonard Bernstein

序曲「キャンディード」

快速テンポの中に素早いグリッサンドを入れるなど、楽しいが難しくもある曲。よく数え、拍の頭を見失わないよう指揮棒からかた時も目を離せない。

ブラームス Johannes Brahms

ドイツレクイエム

2台。細かいリズムの刻みが多い。音の粒をそろえて、芯のある音でしっかりと弾く。一見弾きやすそうだが指もペダルも忙しい。上級者向けだが是非チャレンジして欲しい一曲。

ドビュッシー Claud Debussy

小組曲

大変弾きがいのある美しい曲。フルートとのコンビネーションが要求され、また休む暇なく弾いてばかりで、豊富な経験者向け。

牧神の午後への前奏曲

2台。出だしのグリッサンドからきれいな音が要求される難曲。1stはペダルチェンジも多く、ソロがあり難しいが2ndは技術面で比較的易しい。

交響詩「海」

数年のキャリアのあるアマチュアハーピストでも猛練習が必要。この曲にかかとが高いピンヒールは厳禁。「数えてから弾く」曲でなく、「数えながら弾く」曲だから疲れる。

ドリーブ Leo Delibes

コッペリア

ぶ厚いパート譜に思わず絶句してしまうほどだが、弾いているとわくわくするほどかわいらしい曲である。機会があれば是非チャレンジを。

デュカス Pail Dukas

魔法使いの弟子

中間部分に「本当に魔法使いがいるなら助けて!」と言いたくなるような、取りにくい和音が何小節も続く所がある。しっかり現実を見つめてただただ練習あるのみ。

フォーレ Gabriel-Urbain Faure

レクイエム

テクニックはさほど必要でないがペダルは多用されている。音の粒をそろえて透き通る音色で美しく弾きたい。

フランク Ceaser Auguste Franck

交響曲

第2、3楽章のみに出番あり。第2楽章のアーフタクトで始まる和音はあなどれない。穴があく程指揮者を見てほしい。少しづつ調が変わっていき、♭も♯も多いだけにチューニングは特に大切。

グラズノフ Alexander Konstantinovich Glazunov

「ヴァイオリン協奏曲」

ソロとのからみが多い。理不尽なペダルチェンジが長く続くところは夢でうなされるほど練習するしかない。

グノー Charles Gounod

バレエ音楽「ファウスト」

吹奏楽でもよく取り上げられる曲。No.5が指も足も忙しく、棒を見ないとズレる箇所が数カ所ある。時間をかけてじっくりと練習する必要がある。

グリーグ Edvard Hagerup Grieg

ペールギュント第二組曲

4曲目しか出番がない。目立つことは確かだがゆっくりなので、ビギナーでも必死で練習すれば楽しんで弾ける曲。

ヤナーチェク Leos Janacek

シンフォニエッタ

変拍子が多く苦労する。周りの音をよく聞き、拍をきちんと数えることが大切。

マーラー Gustav Mahler

交響曲第1番

パート譜は1台だが、それを2台で弾くこともある。オーケストラの経験が少ない方でも是非トライして欲しい曲。よく数え、よく棒を見て芯のある音色を心がけて。

交響曲第5番

第2、第5楽章の出番はそれぞれ8秒ほど。その割に大変目立つので、それまでの莫大な待ち時間中、ドキドキしていなければならないのは割に合わない。第4楽章は良く弦楽器とコミュニケーションを取り、常に指揮棒を視野に入れて弾くこと。客席の知り合いを探すなら第1、第3楽章がオススメ。

マスカーニ Pietro Mascagni

カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲

大きくアルペジオを入れてフォルテで堂々と、そして美しく弾く曲。プログラムの前半だけにしか出番がないので休憩時に帰れると思っていたら、急遽この曲がアンコールに決まった時のショックは大きい。

メンデルスゾーン Jakob Ludwig Felix Mendelssohn

序曲「アタリー」

楽譜を見ると一瞬ギョッとする音符の数だが、良く周りの音を聞くことと最初のページのハープが目立つ所をしっかり押さえられれば、中級者の方でもトライしてほしい。

ムソルグスキー Modest Petrovich Mussorgsky

はげ山の一夜

ハープ初心者でもさほど苦労はない。ハーモニックスは1オクターブ下を弾く。

プロコフィエフ Sergey Sergeyevich Prokofief

ロメオとジュリエット第1組曲

苦労して弾いても客席まで音が聞こえない箇所が多いが、油断はできない(間違えた音だけが聞こえたりして・・・)。ハープ上級者向けの曲に間違いない。

ロメオとジュリエット第2組曲

堅めの音色でカッチリと弾く。早いテンポや取りにくい和音が出てくる上、指揮棒から目が離せない。

ヴァイオリン協奏曲

リズム、ペダル、技術、チューニングのすべてにハイレベルの曲。指づかいに工夫が必要であるとともに、異名同音を用いて少しでも足の負担を軽くしたい。

ラフマニノフ Sergey Vassilievich Rakhmaninov

シンフォニック・ダンス(交響的舞曲)

弾きがいのある大曲。編成が大きく、ハープの隣にピアノが置かれるケースが多いので、重要な場面で指がちぎれるほどフォルテで弾いてもなかなか聞こえない。それでも指揮者は「もっと大きく」と要求することが多い。ったく・・・。

ラヴェル Maurice Joseph ravel

ボレロ

聴衆にハープの存在をアピールできるのは最初の3分が勝負。その後はハーピスト本人にすら自分の音が聞こえてこない。

ダフニスとクロエ

2台。二人の掛け合いが多いため、数年のキャリアの方でも二人が「仲良し」であればどうにか切り抜けられるはず。

リムスキー=コルサコフ Nikolay Andreyevich Rimsky-Korsakov

スペイン奇想曲

ソロのカデンツァがある。数年のハープの経験がある人でも努力が必要。

シェヘラザード

ハープの特性を活かした素晴らしい曲。途中に「アルペジオ」と「グリッサンド」の2通りの弾き方がある和音は事前に指揮者との相談が必要。最高レベルの難曲だが、キャリアのある方ならば挑戦して欲しい。

序曲La Grand

ハーモニクスが3小節続く所以外はわりと弾くのは易しい曲。あまりキャリアのない方も、強い心臓をもってチャレンジしよう。

サン=サーンス Charles Camille Saint-Saens

「サムソンとデリラ」よりバッカナムダンス

最初の出が後うち(裏拍)で入るので注意が必要。中間部のオクターブは目立つので、技術よりも音程でドキドキもの。チューナーがこれほどありがたいと思う曲も珍しい?

シャブリエ Alex Emmanuel Chabrier

狂詩曲「スペイン」

分散和音、ハーモニックス、アルペジオなどあらゆる技巧が組み込まれている超難曲。プロの奏者でも速いテンポについて行くには苦労を伴う。

ショーソン Ernest Chausson

詩曲

弾く箇所は少ないがうっかりしていると弾き忘れそうな和音が3つある。ボーっとしているとできない。後半はヴァイオリンソロを聞き、流れに乗って美しく弾く。ハープが目立つ分やりがいのある曲。

シベリウス Jean Sibelius

トゥネラの白鳥

少ない出番、少ない音数なのにとにかく神経を使う。イングリッシュホルンをひたすら聞くこと。

カレリア組曲

ハープ歴1ヶ月の人でも何とかなるかも。ひたすらリズム通りに和音を身体に叩き込んで夢に出る程れんしゅうすべし。

交響曲第6番

一見弾いている意味が無さそうに感じるが、要所要所でやっぱり弾いていて良かった!と思う ハズ。気は抜けない。さほど弾く箇所は多くないが、ボーっとしているとマズイ。

ヨハン・シュトラウス Johann Strauss

美しく青きドナウ

ウィンナワルツ独特のリズム感をつかむのことが大事。アルペジオの和音が多い。

春の声

技術的には中級レベル。ワルツ独特のリズム感を身体で覚えてほしい。

リヒヤルト・シュトラウス Richard Georg strauss

交響詩「死と変容」

2台。2ndは少しの出番で1stのサポート的なのでさほどオーケストラの経験が浅い人でもチャレンジ精神をくすぐられる。しかし1stは胃が痛くなるほど気を使う曲。10年のキャリアがあっても冷や汗タラタラ。

交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」

リズム、ペダル、技術の三拍子そろって大変難しい作品。編成も大きいので精一杯の音量で血マメ覚悟でのぞみたい。

交響詩「ドン・ファン」

記譜されているすべての音を弾くことは絶対に不可能。16分音符の連続する所などは1小節につき4つは自主的に音を削るべし。ペダルが連続する所は頭をフル回転させて異名同音のアイデアをひねり出すことをお勧めします。

ストラヴィンスキー Igor Feodorovich Stravinsky

バレエ組曲「火の鳥」1919年版

序曲(12/8拍子)から数えにくい拍子に苦労する。パート譜にミスプリが多いことで有名。スコアとの確認を怠りなく。ララバイのハーモクックスは丁寧に弾きたい。

チャイコフスキー Peter Ilyich Tchaikovsky

バレエ組曲「白鳥の湖」

言わずと知れた有名な作品。ハーピストなら誰でも憧れるが、32分音符やアルペジオの和音には泣かされる。

バレエ組曲「くるみ割り人形」

ハープと言えば!!の言わずと知れた名曲。有名な「花のワルツ」のカデンツァはまず記譜通りには弾かないので、CDなどで聞いて研究して欲しい。たまには指揮棒や他の楽器とのしがらみから解放されて、鼻高々にカデンツァを楽しもう。

ヴェルディ Giuseppe Fortunio Francesco Verdi

歌劇「運命の力」序曲

2台。1stは少々忙しく、音量も欲しい。2ndは易しく、ハープ初心者の方も是非挑戦して欲しい。

ワグナー Wilhelm Richard Wagner

歌劇「トリスタンとイゾルデ」

「愛の死」から出番がある。最初と最後が目立つので美しい音色で全神経を集中して弾くしかない。中間部は目立たないがペダルが多いのでしっかり練習すること。